以前竣工した物件の定期検査に行って来ました。 この物件、引渡しが年始年末に重なったのと、遠方ということもあり、いくつかの追加工事の完了を見れないまましばらく時間が経っていました。 10ヶ月ぶりに対面した物件に近づいて行くと、何やら蔦のようなものが軒下についています。日よけかなと、お施主さんに確認すると、なんとつい先日までゴーヤがこの庇下一面に咲き誇っていた!との事、 確かに施工中お施主様とここに日よけにすだれを、、という話をした覚えはありましたが、、 素人工事とは思えないその精度、部材使いにただただ、感心するばかり。 写真では分かりにくいですが、ビニールハウスの骨をフレームとして垂木への取付けはカーテンレールのステーを転用してと、、おまけに、部材はきちんと柱と同色に塗装までして頂いたとのこと! 取外しも考えて方法を考えたとお施主様はおっしゃっていましたが、いやいやこのまま付けておいて下さい!とお願いする程のできばえ。こちらが設計した細身の柱と見事なリズムを繰り出して、設計者顔負けの?繊細なスクリーンを造りだしていました。 肝心のゴーヤは数週間前に撤去したとのことで、残念ながらお目にかかれませんでしたが、緑の葉が折り重なる窓からの風景はとても気持ちが良かっただろうと想像されます。 肝心の検査の方も通常よくある建具の調整の他は特に大きな問題も無く一安心。 (建具は製作品を使うため、一年位時間を過ごさないと気温や湿度の関係上木が落着かないことがままあります。) 改めてキチンとした施工をして頂いた道場建設に感謝です。 来年こそはゴーヤのトンネルをくぐらねば。