現在設計中のお施主さんの紹介で、とある建築を見学させて頂く機会を得ました。この住宅竣工から10年の月日が流れています。 通常、僕らが他の住宅を見ることができるのは、オープンハウス等、竣工時に限られる事が多く自分の関わった物でない限り、月日を十分に経た物を拝見させて頂く機会はなかなかありません。 しかもこの住宅、竣工時はGAHouse という著名な建築雑誌に掲載されたという名建築！

写真の通り、全く色あせる事なく、とても良好な状態で僕らを迎えてくれました。 使われている部材、納まり等どれをとっても、住宅レベルではあまり使われないものばかり。 連れて行ってくれたお施主さんからも、「半谷さん本当にうれしそう」と言われる程、立場もわきまえずに堪能させて頂いてしまいました。 そんな建築を長年にわたり大切に維持されてきたお施主さんのお話しは、良い建築は良いお施主さんのところにうまれてくるものだと改めて感じさせてくれました。 住宅を設計していると、建築を通じてお施主さんからいろいろな事を学ぶ機会頂いている。と感じる事が多いのですが、この日の見学は、普段とは違った角度から建築と住宅を感じることができ、本当に有難い経験でした。 機会を頂いた両お施主さん、設計者の先生には深く感謝です。