「いやあ、近いですよ。」という言葉とともに急遽京都から打合せに駆けつけてくれた。構造設計者の橋本さん。折角来てくれたのでそのまま奥の事務所に連れ込んで、他の物件もみて頂きます。
ここどうでしょう?とたずねる前に、おもむろに電卓をたたき始める橋本さん。
ざっと軸組模型を確認しながら、再び電卓をたたきます。
「ここが方持ちなんで、メンバー(部材の大きさ)はこれ位必要ですね。。。この方法もあるけど、、これじゃあメンバーが住宅だと大きすぎるな。。。パチパチパチ。。。。もう一回確認にパチパチパチ。。うん。これで行けますね」
その間僅か数分。。経験とそれにおごらない再検討。腕のいい職人にも似たその姿は、一緒に仕事できて良かったと思わずにいられないうれしい時間でした。