前回御伝えした名古屋のマンションのミニリフォームがもう完成しました。
今回行った作業は、
◯和室床をリビング床と同材に、
◯和室押入を撤去して、変わりに壁一面を収納に
◯旧和室の掃出し窓は、サッシ枠を隠してすっきりとした納まりにしています。
◯写真左手の3mの机兼リビングボードは、いつもお世話になっている工場に製作して頂きました。
一番効果的だったのが、やはり照明計画です。マンションの照明は、通常引っ掛けシーリングという買ってきた器具をそのまま取付けることができる物がほとんどです。でも、これだと、余り良いデザインの器具が少なく、また天井に器具が出っ張る事になり、天井の広がり感が無くなってしまいます。
照明は、出来るだけ天井をすっきりさせたいという要望から、埋込み+既存の天井の段差を利用した間接照明をメインとしています。
天井を壊すと余計な出費がかかるため、今回は照明枠を製作し、既存の引っ掛けシーリングの取付け穴の部分のみを下から切り取って、天井埋込みとする事を思いつきました。御陰で、出っ張りのない天井と、家具レイアウトにとらわれない。自由度の高い照明が実現できました。
気になるコストは、工務店の協力もあり、和室改装+壁面収納が、同様の壁面収納を家具屋さんで設置した場合の金額と同程度で収める事ができ、御施主様にも十分なメリットを感じて頂ける範囲に収める事が出来ました。
通常あまり関わる事の少ない規模のリフォームですが、設計事務所にできる事の可能性を少なからずとも再発見させてくれた物件でした。
ご協力頂いた、工務店、販売会社様には、この場をを借りてお礼申し上げます。